Teenage mutant ninja turtles Turtles in time

コナミ

ベルトスクロールアクション

プレイヤー:1~2人


Let's kick shell !!

コナミ製タートルズ第四弾。FCからハードを替え、SFCで大幅パワーアップ。アーケードの雰囲気をバッチリ再現した演出が素晴らしい。


ハードがSFCに移ったことで、ほとんどアーケードと同じ感覚でプレイできるようになった。また、操作性を改善してあったり単なる移植ではない。SFCのベルトスクロールアクションでも本作の評価は国内でも高く、今から国内版を手にするのは多少お値段が張るかも。

プレイヤーキャラクターは四体のおなじみタートルズ。それぞれ能力が異なり、自分に合ったキャラクターを見つけよう。基本操作は同じだが、メガクラッシュ(体力を消費して繰り出す無敵の回避技)は各キャラまったく違う。

リーダーのレオナルドは刀によるそこそこリーチのある攻撃や標準的な能力を持つ。バックアタックの隙が大きいのが短所か。メガクラッシュは回し斬り。

ドナテロは見てのとおり、棒術を駆使した全キャラ最高のリーチを誇る。また、体力もトップである。ただ足の遅さが弱点で混戦はかなり苦戦する。メガクラッシュは飛び蹴り。あまり移動距離はないので向きを考えて放たないと、むしろピンチになるかもしれない。


ミケランジェロは武器攻撃のダメージが最も高い。ただ殴るだけでも結構戦えるので、ある意味レオナルドよりも初心者向きかも。メガクラッシュは大きくジャンプしての攻撃。脱出に最も適した技だ。

ラファエロはリーチが最短。武器によるダメージも低い。体力も最弱。しかし、通常打撃のパワーとスピードは飛びぬけて高く、上級者にはうってつけ。慣れればボスキャラクターは瞬殺。道中はタックル、スライディング、投げ技でクリアも楽勝だ。メガクラッシュは回し蹴り。一部のボスに関してはこの技三発程度で倒せる。


当時としては技の豊富さは類を見ないほどで、多彩な戦闘スタイルを演出できる。

<ジャンプ中>

・頂点で斜め下へのいわゆるライダーキック。

・着地寸前でとび蹴り。大きく横へ移動できるので、ジャンプ中に囲まれたときに使うと良い。

・ジャンプ上昇中に蹴り上げ。

・降下中に武器攻撃。連打可。

<ダッシュ中>

・タックル。当てれば通常技に繋げられる。

・ダッシュ中にジャンプでバック転。その間に攻撃でスライディング。敵を貫通して攻撃できる。

 バック転の終わり際に攻撃でパワータックル。通常のタックルと違い。敵を吹き飛ばされる。

・メガクラッシュのコマンドでレッグラリアット。判定が大きいので大勢まきこむことができる。

<敵が怯んでいるとき>

・方向キー無入力。相手の近くで攻撃で左右に叩きつけ。他の敵にぶつけられるうえ、無敵である。基本的にこの技を狙うと良い。

・方向キー左右どちらかを入力をしながら相手の近くで攻撃で画面に向かって敵を投げれる。SFCお得意の拡大機能のうまい使い方である。


うれしいファンサービス
うれしいファンサービス

キャラクターゲームというと、バンダイなどが作る、キャラクターが出てるだけで作品への理解が足りていないもの多い。(これは現在でもそう)それでも実際ネームバリューで売れてしまうのは明らかなので、微妙なものでも十分な利益を得ることができてしまうのがなんとも...

しかしコナミは数少ない良質なキャラゲーメーカーだったのだ。アーケードに始まり、家庭用ハードに多くの名作を送り出したコナミはまさに助け舟(大げさ?)だったのだ。とはいえ海外アニメ作品中心だったので日本ではちょっと馴染み薄いかもしれないけど。本作でコナミのベルトスクロールのタートルズシリーズ(80s版)は最終作となった。最後に等しく、隙のない出来である。キャラクターもラットキングやレザーヘッドなどの準レギュラーなどファンなら嬉しい人選。音楽も基本的にテーマソングのアレンジでコナミらしくノリの良い、オーケストラヒットを多用した曲は非常に印象に残る。個人的に嬉しいのが画像のようにタートルズのカラーを変更できる。これはアニメ版と当時爆発的に売れたアクションフィギュアのカラーである。日本でもミューテーションシリーズが人気だったので知っている人も多いはず。