クラッシュバンディクーアドバンス

Vicarious Visions

アクション

1人


どこでもクラッシュ

携帯機初のクラッシュ。ハードの都合上、奥スクロールではなく基本横スクロール。強制スクロールではあるが、お決まりの追いかけられステージや奥に進むステージもある。


ノーティドッグ時代リスペクト?

初期シリーズを作ってきたノーティドッグから離れ、ユニバーサルの下で企画されるようになったクラッシュ。初発のクラッシュ4はご覧の有様だったが、こちらは案外良くできている。初期シリーズのファンならこちらが気に入るかもしれない。4で前作との違いで操作性や雰囲気が異なる点が指摘されているが本作はそういった心配はほぼ要らない。良く言えば、ノーティのクラッシュのノリが理解できている。悪く言えば、そのまま落とし込んだだけと言ったところだろうか。

一つのゲームとして見ると、ハードの限界に挑戦した奥スクロール風のステージやGBAの中でも高品質のBGMなどクオリティーは高い。本来奥スクロールであるクラッシュを、横スクロールにしてもクラッシュをしていると納得させるように試行錯誤しているの素晴らしい。パーフェクトを目指したり、タイムアタックの楽しさは健在である。

ただ、少々詰めの甘いところもちらほら。判定が特に厳しく、足場のどこまで判定があるかわかりづらい。そのため崖端からのジャンプが不発に終わりミスすることになる。敵も判定が大きいため、ジャンプで降りたら目の前にいて回避できずにミスなんてことも。絵的に飛び越えても駄目だったりする。タイムアタックではこの2点に大いに苦しめられることになる。

総合的に見れば携帯機として遊びやすい部類に入る作品。

 


・2Dながらクラッシュらしさは再現できている

・PS時代のリミックスBGM

・タイムアタックの難易度が高い

・ボリュームは若干少ない

・ミス判定が厳しい